OpenSolaris
最近 OpenIndiana (旧 OpenSolaris ) のバージョンが上がり,今まであった問題がとれて使いやすくなりました. 今回 OpenIndiana 151a5 をインストールしたので,メモを記しておきます. (対象は,他のUNIXライクなOSにある程度慣れた人を想定しています.) 利点 他のUNIXライクなオペレーティングシステム/ディストリビューションに比較し,以下の様な特徴があります. 堅牢で安定している 商用UNIXである Solaris がベースなので堅牢に思われます. ライブラリや各種ソフトウェアのアップデートが頻繁すぎず,安定している印象を受けます. 無料 ZFSサポート 元々ZFSはSun(現Oracle)で開発されたので,SunのSolarisに系譜をひくOpenIndianaのZFSのサポートは安定しているように思われます. ZFSについて http://wiki.openindiana.org/oi/Using+OpenIndiana+as+a+storage+server zfs は,ファイルシステムです.他のファイルシステムに比べ,以下の様な特徴があります. 論理ボリュームの機能が組み込まれている 全てのストレージは『ストレージプール』と呼ばれる論理的なボリュームに属します. $ zpool create <volname> <dev1> <dev2> # <dev1> と <dev2> の合計容量の大きさを持つ仮想的なストレージができる ストレージプールを柔軟に拡張・ミラーリング・RAIDできる $ zpool attach <volname> <既存のディスクのdev> <ミラーとして追加するディスクのdev> ストレージプールから柔軟にパティションが切り出せる パティションは基本的に可変サイズです.固定サイズにした場合,仮想的なデバイスファイルが用意されます. $ zfs create mypool/hello → デフォルトでは /mypool/hello というフォルダにマウントされる パティションごとに高度に設定を変え